白紙委任状の取扱いで困っています
Question
管理組合の総会で議長を務めています。「白紙委任状」の取り扱いでいつも紛糾します。議案に賛成と取り扱うと、反対の人から「議論する意味がない」と言われてしまいます。
Answer
提出された委任状のうち、委任内容や代理人名が記載されていないものを「白紙委任状」といいます。もちろん有効ですが、だれがどのように議決権を行使するかが議論となります。
「白紙委任状」は、その交付を受けた者が、代理人として自分の判断で議決権を行使することができます。
例えば、個人が白紙委任状を受け取った場合は、その個人が議決権を行使できます。誤解を招かないように、空白の代理人氏名欄に自分の氏名を書いてください。
実際には、白紙委任状は管理組合の理事長に提出されることがほとんどです。この場合は議題に賛成したものとして取り扱います。委任状が議題の提案者である理事長宛てに提出されたことは「賛成票として見なされることを想定している」と考えられるからです。
管理組合は、委任状の様式に「代理人の氏名の記入がない場合は、理事長一任とみなします」と記述することで、組合員に注意を喚起しましょう。
委任状の様式などに「代理人がいない場合は議決権行使書で賛否の意思表示をしてください。」と記載してください。