マンションライフをエンジョイ
マンションライフをエンジョイしていますか?
あなたのマンションはいかがですか。
住み心地がいいですか。マンションライフをエンジョイしていますか。
マンションは、偶然一緒に住むことになった様々な人によって構成されており年齢、職業、価値観、家族構成等実に多彩な人の生活空間です。また、住居のほかに店舗や事務所があるマンションも多く、これはまた、一定のルールによる協力関係をもって運営されています。
さらにマンションは、専有部分と共用部分(敷地、バルコニー等)があり、みんなが共通に使える共用部分(階段、エレベータ、共用廊下等)の管理も共有持分であるがゆえにその管理は、各区分所有者の責任になっています。
■ マンション管理運営の基本3原則
ここに共同所有、共同居住、共同管理、というマンション管理組合運営の基本3原則が生まれます。すなわち、自分の家を守るには、「マンション全体を守らなければならない」ということです。
そして、総会出席や役員就任等の「参加」、規約や総会決議事項遵守等の「協力」、及び管理費、積立金、使用料等の「納税」があってマンション全体の運営がなされています。
共同所有、共同居住、共同管理を「マンション管理組合運営の3原則」とするならばこれは「区分所有者の行動の3原則」ともいえるのではないでしょうか。
このようにとらえると、”面倒な住まいだな”と思われるかもしれませんが、ここまでマンションが急増したのは、・便利な街中に住める、・戸建に比べ安い、・丈夫で長持ち・家族(個人)のプライバシーが守られる、・ご近所さんがすぐ近くにお住まい、等の大きな利点があるからだと思います。
せっかく手に入れた我が家ですから、この利点をさらに高めて、より住み心地の良いマンションとは、どのようなことが必要かを考えてみますと、いかがでしょう。次のような7項目が浮かびます。
■ 住み心地の良いマンション重要7項目
① 笑顔で挨拶を交わしている。
② 規約や細則等のルールを守っている。
③ 管理費等の滞納者がいない。
④ 総会の参加者が多い。
⑤ 理事会役員が元気で活躍している。
⑥ 行事や趣味の集まり等がよくある。
⑦ 計画的修繕でグレードアップしている。
いかがでしょうか。
この項目を少し掘り下げてみましょう。
① 笑顔で挨拶を交わしている。
マンション内での挨拶はやはり第一ですね。小さな子供さんからエレベーターに乗った途端”おはようございます”と大きな声が飛んできたら、ついにこやかになりますね。大人が率先して子供たちに声をかけることを続けていると、恥ずかしそうにしていた子供さんが元気にあいさつをするようになったという話は、マンションではよく聞きます。そしてこのように笑顔で挨拶を交わす光景は、”安心安全なマンションだな”と感じます。
② 規約や細則等のルールを守っている。
ゴミ捨てや、ペット飼育、喫煙、駐車、駐輪等日常守るべきルールが明確で、みんなが守っている姿は気持ちのいいものです。そして難しいトラブルになりがちな生活騒音についても迷惑をかけないように、お互いさまの気持ちで生活することが大切です。
③ 管理費等の滞納者がいない。
マンション運営にとって、管理費・修繕積立金の納入は税金と同様に必須条件です。最近は滞納がなくなったというマンションが増えてきました。これは居住者の意識が高まったということでしょう。
④ 総会の参加者が多い。
総会参加者が多いのは、マンションを自宅と強く思っているからではないでしょうか。
より住み心地のいいマンションにするために、多くの参加者が発言し、その意見に耳を傾ける、「それも意見だ」と他人の意見を容認するような合意形成が大切だと考えます。
⑤ 理事会役員が元気で活躍
管理組合運営の軸は理事長を中心とする役員さんです。総会で承認された計画を実行することはもちろん、このマンションをどのようにしたいか、外部の情報を仕入れ、組合員に説明したり、広報紙を発行し、協力を要請されるような、日常の活動をしっかりされる役員さんは頼りがいがありますね。
⑥ 行事や趣味の集まり等がよくある。
マンション内部の行事は、高齢化に向かっている今日、こもりがちな空気を取り払う役割を持っています。最初は単なるお喋りの会から、昼食会になり、花づくりなど同じ趣味を持つ人たちの集まりができて、マンションの玄関がきれいになった事例もあります。
⑦ 計画的修繕でグレードアップしている。
長期修繕計画の定期的な見直しが総会で承認され、計画的な修繕・改修が行われており、バリアフリーも進み、居住者にやさしいマンションに進化していくことが必要です。そして、遠くから眺めるわがマンションの姿も、街の景観にうまくとけこみ我が家を誇らしく感じたいですね。
少し理想を追って”住み心地のいいマンション”にこだわってみました。
福管連では、マンションの自己評価をしてこのマンションがよくなっているのか、みんなで考えようという意味で「マンション管理評価基準」を準備しています (マンションライフ福岡2015年春号にて紹介)。えてして”隣のマンションは素晴らしい” と比較することがありますが、このマンションがよくなっているのか、変わってないのか、はたまた悪くなっているのが、必要な項目ごとに評価をしてみて、みんなの意見を集計してみると、やるべき項目が鮮明になってきます。この中から当マンションの改善項目を導き出し、事業計画に織り込み実施することで、来年の評価が楽しみです。ぜひ実践してみてください。
【マンションライフ福岡2016年春季号掲載記事】