◆ 恒例の団地サミット開催しました
令和4年12月10日(土)福岡市中央区福浜にある「西公園下住宅」(10棟240戸)の集会所をお借りして、団地型マンション情報交流会を開催しました。また、時間を設けて西公園下住宅を見学させていただきました。
Ⅰ部: 「区分所有者死亡・相続人不明 滞納管理費等回収成功事例発表」
・区分所有者死亡、配偶者相続放棄
・4年後 配偶者がマンションから退去
管理費等の滞納発生 抵当権(数百万円)存在及び固定資産税も滞納発生
・8年後 管理組合として管理費滞納回収に取組む
・弁護士に依頼、相続人調査及び相続の意思を確認(県外、外国住いの方まで)
・県外の方が、負担なしを条件に相続を了承
・14年後 総会承認を受けて、抵当権減額交渉を経て、その方の自己売却により売却
売却代金で管理費等・固定資産税・弁護士費用等を清算し、不足分は管理組合が負担して、すべて解決しました。
実例の発表を聞き、滞納回収は早期対応が解決の決め手だと思い知らされました。
Ⅱ部:「情報交流会」
事前アンケートに基づいて、団地の課題、困っていること、聞いてみたいこと、新しく取組んだことなどについて情報交流を行いました。
① 高経年マンションではエアコンの室外機への壁穴が少なく、対応に苦慮している。
良好な住環境の整備として、大規模改修時工事に設計士の下で全戸一斉に室外機用穴を設ける方法もある。(穿孔時の騒音問題や躯体影響に最小限で対応ができる。)
② 単棟型管理規約から団地型管理規約に変更するメリットは
総会議決事項の「共同の利益に反する行為の停止請求」、「使用禁止の請求」、「区分所有権の競売の請求」、「占有者に対する引渡し請求」他、区分所有法による棟総会決議事項は、単棟型規約にあっても棟総会による決議事項となる。一元管理の団地において棟総会は必要時に開くもので、毎年開くものではありません。
③ 輪番制による役員のなり手不足、選出方法、役員就任免除規定等について
④ リフォーム申請の承認不承認の判断についての知識がなく困った。
⑤ 専有部内の汚水管が、便器清掃用の塩素系洗剤使用による影響で腐食し、大きく穴が開いたとの報告事例
参加者の皆様から沢山の活発な発言があり、盛会裡に本日の団地サミットを終えることができました。