業務知識・判例
防火管理者について
 分譲マンションの防火管理者は、通常は管理組合員が担います。
 建物の所有者であり管理者である管理組合が防火管理者になるのは当然のことで、管理会社の社員や管理員が防火管理者になるのはイレギュラーなケースです。

 消防署への連絡、防火管理者になるための講習会の受講、防火管理者の届出、防火の組織体制や消防訓練計画、実施なども管理組合の仕事であり、防火管理者がその中心を担います。

 防火管理者になるための講習会に要する費用は当然に管理組合の負担ですし、そのために拘束された時間相当の実費を支払っている管理組合もあります。

 マンションの管理組合というのは単に所有者の集まりではなく、同じ建物に暮らす運命共同体です。最近、「公助」「共助」「自助」という言葉をよく聞くようになりましたが、管理組合は「共助」を実行する役割を担っていると考えます。

 先の東日本大震災、熊本地震を経験し、さらに今後、地震だけでなく大きな災害が予想されるなか、防火管理者は、講習会を受けただけの名ばかりの役割ではなく、地域の防災組織などと連携して「共助」の中心的な役割を担うことが期待されます。

 マンションの中の防災訓練だけでなく、町内会の地域防災担当と相談して地域と合同の訓練を行うなど、防災を通じた日常的な地域コミュニティを育てていきたいものです。

 ▲昨年11月に発生した11階建マンションの火災写真です


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