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<防災特集 1>
熊本地震とコミュニティ活動
 熊本地震により被災された関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
この地震により、日頃の管理組合あるいはマンション内自治会、子ども会等の連携によるコミユニテイ活動の大切さをひしひしと感じました。
 私のマンション(ビブレ本山管理組合)では、様々なコミュニティ活動を、定例的に行っています。
1 熊本市が提唱する6月と10月の一斉清掃デーには、マンションの環境美化のため全員義務参加で実行
2 防災訓練も1999年よりほぼ毎年、はしご車で実際の避難訓練や起震車体験、通報訓練、消火訓練等あらゆる訓練を実施
3 2002年より12月23日の祝日を餅つき大会に日と決めて、現在まで毎年実施し、ついた餅は全戸に配布
4 2006年大規模改修工事終了に伴い完成祝いを行い、翌年から毎年夏祭り開催
 様々なコミュニティ活動を実施する上で必要な備品も少しずつ揃えていきました。

 

  • 枝切りや剪定や刈込に使う電動のバリカンやブリーダー
  • 電気を使うため延長コード3個
  • 飲み物を冷やしたり氷を入れたりするのに大きなポリバケツと、それを運ぶための台車
  • ヘルメット、スピーカー、ジャッキ、担架、バール等
 毎年行ってきたこれらのコミユニテイ活動が地震後の対応に大いに役に立ちました。

 熊本地震では、当マンションも2度目の本震で大打撃を受け、屋上の高架水槽が破損し、各家庭への給水がストップしました。柱・梁の損傷は少なかったものの、雑壁は大きな剪断破壊が1階から13階まで生じ、見るも無残な姿に変わり果ててしまいました。幸い1階の集会室は何ともなく、早速、「災害復旧対策本部」の看板を掲げ事に当たりました。

 1回目の前震も2回目の本震もまず居住者の安否確認を行いました。1回目はマンションのすぐ前の公園に避難しましたのでスピーカーで名簿に従い呼びかけての確認でした。

 2回目の本震の時は、防災訓練の実施そのものでした。役員が各戸を回りドアを叩き、閉じ込められていた4戸のドアをバールでこじ開け救出致しました。
▲雑壁の剪断破壊
▲災害復旧対策本部  17日は隣のスーパーへ水を買い出しに行きましたが、売り切れで手に入りませんでした。しかし、その帰りにマンション向いの食品会社の会長と出会い、「井戸水があるから使え」と言われ、マンションへ帰り、中高生を集め、ポリバケツと台車で水運びさせ1階のエントランスに置き集会所のトイレ用に使いました。

 その夜から、集会室で炊き出しをはじめました。集会室の電源は炊飯器2台分の容量しかないことは、かねての訓練で分かっていたので別ルートで延長コードを使い炊飯器3台を使い朝晩炊き出しをして、出入りする人、避難所に行かず自宅にとどまっている居住者へ配布し大変喜ばれました。これは5月の連休明けまで続きました。

 水については、高架水槽が破損して横倒しになっていて修理不能になり、また、受水槽は20センチ位しか水を汲むスペースがありませんでした。
 水中ポンプがありますと言われすぐ借り受けることにしましたが受水槽のところにはコンセントがありません。受水槽に水中ポンプを入れ、玄関わきの洗い場のところまでホースを引くのに電源が2か所必要ですが、備え付けの物はありません。そこで、残り2個の延長コードが役に立ちました。

 水が出るようになり玄関から自宅まで水運びをしなければなりませんでしたが、被災をした他のマンションのなかでも比較的平穏な日々になりました。

 地域とのコミユニテイ活動にも参加していましたので、救援物資が4回届きました。溢れるほどの支援物資を頂き、マンション住民に十分行きわたり喜ばれました。いろいろな活動を述べましたが、その活動の賜物と思っております。
エレベーターも止まっていましたが、20日が定期点検日だったのでメンテナンス会社が来て21日より通常の通り動き出しました。
▲高架水槽の破損
▲ポリバケツと台車 ▲炊き出しの様子  避難所にいた人も、「避難所より自宅の方がゆっくり寝ることができる」と帰ってきた人が多くいらっしゃいました。炊き出しをしていたので朝晩暖かい食事がとれてうれしいと言うことでした。

 当マンションと同じようにはできないかも知れませんが、それぞれのマンションで考えれば出来ることがいくつもあると思います。マンションの置かれた状況でいろいろな職業や特技の持ち主がいらっしゃると思いますので、それぞれが個性を発揮すれば、コミユニテイ活動ができ、いざという時にお役に立つのではないでしょうか。
 各マンション管理組合のご活躍をお祈り申し上げます。
NPO法人熊本県マンション管理組合連合会
会長 平江澄雄(前ビブレ本山管理組合理事長)


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