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福管連モデル管理規約(住居専用型)28年改正版の発行!!

 平成28年3月14日に国交省の標準管理規約が改正されました。福管連ではマンション問題研究会の弁護士10名の監修を受けて『福管連モデル管理規約(住居専用型)』を改正しました。主な改正内容は、次のとおりです。
【1】専有部分の修繕等(第17条)
 マンションの専有部分の修繕を行う場合における理事会の承認手続や、工事の範囲等について明確化いたしました。専有部分の修繕等をする場合、工事の音が長く続いたり、床の張替の際に安い材質のものを使ったりしたために下階への騒音、他の区分所有者や共用部分に影響が出たらトラブルとなります。今後、高経年化したマンションは専有部分のリフォーム工事が増えると考えられます。また、若い人は、マンションを購入し部屋をスケルトン(躯体だけ)だけにして改装するというケースも増えてきています。このような背景から、専有部分のリフォーム工事の対応に関する規定を整備しました。また、窓ガラス等の改良も第17条の手続きでできるようにしました。
【2】共用部分の保存行為及び管理行為の取扱い規定(第21条第3項以下)
 専有部分である自分の部屋の使用に影響がある場合の共用部分の修理(例えば、台風で物が飛んできて窓ガラスが割れた場合)など、緊急を要するときは自分で行える規定を設けました。さらに、理事長は、災害事故等の緊急時においては、共用部分の保存行為を総会や理事会にかけることなく行うことができるという規定を入れました。
【3】コミュニティ条項等について(第27条、第32条)
 今回の標準管理規約では、第27条「地域コミュニティにも配慮した居住者間のコミュニティ形成に要する費用」及び第32条「地域コミュニティにも配慮した居住者間のコミュニティ形成」の規定が削除されました。
共用部分の管理をすることはとても大切なことですが、それだけではなく、色々な人がマンションで楽しく平穏に暮らしていけるように、人間関係を大切にしながら日々努力をしていくことも管理組合の大きな役割です。そこで福管連デル規約では、コミュニティ条項を削除せず、そのまま残しています。
【4】監事の責任と権限を強化する規定を新設(第41条第2項以下)
 監事の責任は重く、理事の業務執行、会計・財務処理を監督し不正をただすのが監事の役割です。監事と理事の立場は相反するものです。理事長などが不正を行っている疑いがある場合に、監事は理事長に理事会の招集を請求することができ、理事長が招集しない場合、監事も理事会や臨時総会を招集できます。監事の権限と責任が重くなったわけですから、例えば理事長が管理組合のお金を横領した場合などにそれを見逃した場合の責任が問われることがあります。
【5】理事による理事会招集権を新設(第52条第3項)
 理事会は理事長が招集するのが原則ですが、理事長が自分の都合で理事会を招集しない場合、理事も招集できるようにしました。
【6】災害等の場合の管理組合の意思決定手続き等(第54条第1項第十号、第2項)
 災害等により総会の開催が困難な場合における応急的な修繕等の実施及び工事実施のための修繕積立金の取り崩しや資金の借り入れ等は理事会で決議できることとしました。
【7】組合員に対する情報開示の方法を強化(第64条)
 理組合には、会計帳簿、組合員名簿などいろいろな情報があります。区分所有者は自分が納めた管理費等の状況を知る権利が当然ありますが、原則は閲覧で謄写まではできませんでした。今回、請求者が必要とする事項について、それを記載した書面を理事長名で交付することができるという規定を入れました。ただし、管理組合内で対立がある場合やプライバシー等の問題もあり、どう対応するかはこれからの課題です。

 なお、第2項に、長期修繕計画書、設計図書及び修繕等履歴情報も閲覧項目に追加しました。この規定に基づき、国交省では管理委託契約書の変更が検討されています。
[ 福管連版モデル管理規約(住居専用型)] は、
平成28年7月上旬発売予定です。


☆規約コメント・様式集も掲載しております。
☆『複合用途型』『法人型』『団地型』も順次発売予定です。
☆価格 1,500円(会員価格 1,000円)


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