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天井・外壁片の落下相次ぐ 北九州市営住宅

― 熊本地震の影響か? おびえて暮らせない との声も ―
 平成28年6月14日付西日本新聞によりますと、北九州市内の市営団地では、本年4月以降、浴室天井や外壁のモルタル片が落下する事故が相次いでいるとのことです。

 具体的には、浴室天井のモルタル片の落下事故が3件発生し、入浴中の3人が軽傷を負いました。6月11日には、小倉北区南丘の市営住宅団地(13階建て182戸)で9階の外壁から重さ約15Lのモルタル片が剥がれて歩道に落下しました。幸い、けが人はありませんでしたが、住民から「子どもも多く、あたったら軽いけがでは済まなかった。他の壁や天井も、いつ落下するかとおびえながら暮らすことはできない。」「落下が相次ぐのは4月の熊本地震の影響でないか」などの声が相次いでいます。

 北九州市では、落下事故は経年劣化が原因とみており、同団地の再点検を行うほか、来年度の耐震改修工事に合わせて外壁の補修も行う方針です。

 北九州市が管理する市営住宅は約3万3千戸、全世帯に占める市営住宅の管理戸数の割合は、政令指定都市平均の2倍。人口増への対応で建設ラッシュとなった70年代の建物が半数超の約1万8千戸を占めています。

 北九州市の住宅管理課長は「落下は老朽化の影響とみられるが、事故が相次ぐ原因ははっきりしない。落下を未然に防ぐ対策を優先しながら、市職員の知見を合わせ、原因究明や再発防止対策を講じていきたい」とのべています。
タイル落下で2人死亡、1人重傷の平成元年の事故を忘れずに!
 平成元年11月21日、北九州市の住宅都市整備公団「昭和町公団住宅」(10階建・昭和40年建築)の屋上広告塔タイル貼り外壁が崩落し、通行人2人が死亡、1人が重傷を負うという痛ましい事故が発生しました。

 国土交通省は、平成17年に「既存建築物における外壁タイル等落下防止対策について」とする指導文書を発出し、また、平成20年4月1日には建築基準法12条に基づく定期報告制を改正し、竣工、外壁改修から10年経過した建物は全面打診等により調査せよとの方針を打ち出しました。

 民間マンションに住む私たちも、定期調査報告制度に従って、定期に調査を行い、特定行政庁に報告を出しているかチェックしましょう。(「特殊建築物定期調査報告」については、6頁をご参照ください。)


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