業務知識・判例
寒波の教訓!水道配管の凍結防止とメンテナンスを!

― 屋上の消火用補給水槽の配管は大丈夫ですか? ―
 1月23日から25日にかけての記録的な寒波の影響で九州各地の自治体で断水が相次ぎ、市民生活を直撃しました。福岡県災害警戒本部によると、断水世帯数は24市町村で197,854世帯、自衛隊の災害派遣も13市町村におよびました。全域の約54,000世帯が断水した大牟田市では、24日の最低気温がマイナス7.4度、25日も同7.2度という観測史上1,2位の記録となりました。福岡市水道局の発表では、月末までの問い合わせ件数は5,330件、うち凍結件数は1,678件、漏水件数は2,981件、3つの観測地点の期間最低気温は福岡でマイナス4.0度、空港で同4.4度、前原で同4.1度でした。
マンションでも断水や漏水等の被害が多数発生しました。

 一定規模以上のマンションでは、スプリンクラーや消火栓などの消防設備が設置されていますが、これらの消防設備の消防用ポンプに水を満たしておくため、屋上等に消火用補給水槽が設置されており、その配管の破損による漏水被害の報告が多数寄せられました。
マンション屋上は水浸し
 当会員のあるマンションでは、バルコニーの雨水管からザーザーと水の流れる音が長く続くので、住人が屋上に上がってみたところ、消火用補給水槽の給水管から水が噴き出し屋上が水浸しになっていました。

 管径の小さな給水管は、ガラスウール保温材で巻かれていますが、保温材の経年劣化により水が浸入し、湿潤となって管外面の腐食が進行し、異常低温による凍結で破損したのが原因です。

 屋上に上ることが少ないため、不具合が見落とされがちですが、いざ火災が起きた時に必要不可欠な設備ですので、定期的な点検と補修が必要です。
▲給水管から水が噴き出しています
▲管を切断し、止水しました ▲管を取り替え、保温材を巻き、完了
ガス給湯器の配管が凍結
 また、バルコニーに設置されたガス給湯器の配管が凍結により破損したケースでは、噴き出した水がバルコニーに溜まり、隙間から室内に侵入した水がさらに階下に漏れ被害が拡大しました。冬場の給湯器の凍結防止対策やバルコニーの排水口(ドレン)が枯葉やゴミなどで塞がらないよう日頃の点検と掃除を心がけましょう。
寒い日には、ガス給湯器の凍結にご注意ください
ガス給湯器には、凍結予防ヒーターが装備されている機種もありますが、特に気温の下がる夜間や早朝には、ガス給湯器や配管内の水が凍結して、お湯が出なくなる場合があります。
ご参考として、ガス給湯器の凍結予防方法をお知らせします。

<凍結予防方法>
(1)ガス給湯器(リモコン)の運転スイッチを「切」にしてください。
リモコンがない場合は、ガス給湯器のガス栓をしっかり閉めてください。
※この処置を行わないと次の処置Aにより、ガス給湯器が運転(燃焼)することがあります。
リモコンあり→運転スイッチを「切」
リモコンなし→ガス栓を「閉」
(2)給湯栓(お湯の出る蛇口)から、少量の水(1分間に約400cc…太さ約4mm)を流したままにしてください。
※水道代はお客さまのご負担となります。(浴槽などで受けると再利用でき経済的です。)

[ご注意]
ガス給湯器の電気コンセントは抜かないでください。凍結予防ヒーターが装備されている機種は、凍結予防ヒーターが作動しなくなります。 
<万一凍結した場合>
万一凍結した場合は、自然に解凍するまでお待ちいただくことをおすすめします。
解凍後、ガス給湯器本体や配管に水漏れなど異常がないことを確認のうえお使いください。
※空室、不在宅であれば通電しておく(ブレーカーを上げておく)ことで機器の凍結は防げます。
資料提供 西部ガス(株)


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