業務知識・判例
福岡県西方沖地震から10年

― 薄れる防災意識、10年前を忘れないで! ―
 平成17年3月20日(日)午前10時53分ごろ、福岡市北西約40キロの海底を震源地とするマグニチュード(M)7.0の地震が発生。福岡県内観測史上最大の震度6弱を記録しました。死者1人、負傷者1,200人、住宅は全壊133棟、半壊244棟、一部損壊8,620棟でした。
 マンションでは、築年数が古い建物に全壊がありましたが、福岡市中央区から南区にわたって、新耐震基準のマンションを含め、半壊や一部損壊が数多く発生しました。百道浜(早良区)や愛宕浜(西区)の埋立地では、砂や泥が地中から噴き出る液状化現象も発生しました。

 近年、国内の火山活動は活発さを増しており、阪神・淡路大震災後、日本列島は火山の活動期に入ったといわれています。国交省も想定を超える降雨災害や大規模な噴火がいつ起きてもおかしくないという状況を踏まえ、「新たなステージに対応した防災・減災のあり方」を公表しました。
 しかし、マンションにおける防災意識は、西方沖地震発生時に比べると、かなり薄れてきているように見えます。福管連では、西方沖地震から1年目に『マンション地震対策マニュアル』を発行しましたが、平成25年には、東日本大震災の教訓も取り入れて『福管連 防災マニュアル』を発行しました。参考にして、各マンションの防災体制も一層強化されることを願っています。
地震保険に加入しよう
 地震大国といわれている日本では、いつどこで地震が起きても不思議ではありません。地震による損害に備えるためには、地震保険に加入する必要があります。マンション(総合)保険では、地震による損害の補償はありません。
 地震保険の制度は、昭和41年に国と民間の協力で創設されたもので、補償内容は保険会社が異なっても一律です。
マンションの建物
 
共用部分
専有部分
個人の家財
         
                 
・マンション保険+地震保険
(保険を掛ける責任は)
管理組合
・火災保険+地震保険  ・家財保険+地震保険
(保険を掛ける責任は)
個  人
≪地震保険は被災後の生活を支えるための保険≫
 地震保険は、素早く保険金を支払い、地震等による被災者の生活を支える一助にする意味もあります。西方沖地震では、家財の地震保険に入っていたために保険金を有効に使えたという方も多かったようです。

 平成25年末の地震保険の世帯加入率は全国平均で27.9%。最高は宮城県50.4%、最低は長 崎県の13.2%でした。九州地区では、福岡31.0%、熊本27.3%、鹿児島23.6%、宮崎22.5%、大分20.9%、佐賀17.3%となっています。東日本大震災後、保険加入の加入伸び率が高くなっています。地震保険の趣旨を踏まえ加入をお勧めします。


Copyright(C)2014 PICT. All rights reserved.