駐車場を賃借人に貸したときの課税はどうなるか
− 国税庁のマンション駐車場課税への回答に対する疑問要 −

 福管連だより2012年3月1日号(第198号)で、管理組合が管理する駐車場を区分所有者以外に貸した場合の収入が収益事業として課税されるかどうかについて、次の3とおりの扱いがあるとの国税庁の回答(24,2,13)を紹介しました。

ケース1 区分所有者の使用を含め全部収益事業に該当する場合
ケース2 余剰スペースを利用した事業のみが収益事業に該当する場合
ケース3 非区分所有者からの収益を含め全部非収益事業に該当する場合
 このいずれのケースも、次のことを前提としています。
  1. マンションの管理規約が、区分所有者以外の者(非区分所有者)に対して駐車場の外部使用を行うことが可能となっている。
  2. 非区分所有者への駐車場の使用による収益は、マンション管理費または修繕積立金に充当し、区分所有者へは分配しない。
疑問点
 この回答では、(ケース1)区分所有者も非区分所有者も申込み順に貸す場合は、区分所有者の使用を含めて全部収益事業、(ケース2)区分所有者の使用希望がない場合非区分所有者に募集を行い、申込があれば区分所有者に使用希望が出れば明け渡す条件で貸す場合は、非区分所有者の利用部分のみ収益事業、(ケース3)区分所有者に使用希望がなくても非区分所有者に積極的募集は行わず、非区分所有者から申出があり空き駐車場があれば、短期的に非区分所有者に貸す場合は全部非収益事業となる、と三つの場合が例示されています。

 それでは、マンション内に住む非区分所有者(賃借人等)に貸した場合も収益事業になるのか疑問が生じますので、福岡税務署へ照会しました。

福岡税務署の回答
 回答は、「福管連のモデル規約・使用細則により、本マンションに居住している区分所有者又は占有者に駐車場を貸す場合は、占有者貸出しを含め収益事業にはならない」とのことでした。一安心というところです。

 ただし、「条件が違えば回答も異なる場合がありますから個別に相談してください」との条件がつきました。詳しいことは、福管連へお問い合わせください。


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