(第26回通常総会 理事長挨拶)
今 マンションが直面している課題
平成24年2月26日
NPO法人 福岡マンション管理組合連合会
理事長 杉本 典夫

 第26回通常総会を迎え、ご来賓をはじめ正会員・賛助会員の皆様には多数ご臨席を賜り、心から感謝申し上げます。また、東日本大震災義援金募集には多くの方にご協力いただき有難うございました。
 折角の機会でございますので、今、マンションが直面している課題をご報告申し上げ、ご挨拶に代えさせていただきます。

  1.  平成23年10月1日の東京と沖縄を最後に、全国47都道府県で暴力団排除条例が施行され、暴力団対策法改正案も今国会に提出される予定で、暴排の気運が高まっています。

     しかし、拳銃や爆発物を用いた襲撃事件は後を絶ちません。マンションでも暴力団排除の体制を整える必要があります。暴力団にマンションを貸さない、売らないために、管理規約を改正しましょう。

     新聞記事でお読みの方も多いと思いますが、平成24年2月、福岡地裁では、マンション内にある組事務所競売と弁護士費用支払を命じた判決が出ました。このマンションでは、管理規約に暴力団排除と弁護士費用の被告負担の規定があります。国土交通省も標準管理規約に暴排規定を設けようとしています。

     暴排規定未整備の管理組合は、ぜひ管理規約を改正してください。お手伝いします。また、福管連では、暴力団排除訴訟を提起する管理組合に弁護士費用のうち半額(20万円限度)を支援させていただきます。


  2.  国土交通省は、平成24年1月「マンションの新たな管理ルールに関する検討会」を設置し、「第三者管理者方式」の検討を開始しました。住民が高齢化して、役員のなり手がないという理由ですが、役員のなり手不足は、居住者の高齢化だけが原因ではありません。管理の複雑化、大規模改修工事等困難な業務の増加、苦情常習者への対応に対する嫌気等いろいろな原因があります。この対策には、コミュニティ形成等管理の基本を確立することから、まずスタートする必要があると考えます。

     トラブル解決対策として、福管連の「マンション問題解決センター」を活用することも一つの方法です。マンション問題に詳しい弁護士等が調停を行います。平成23年は2件和解が成立しました。安く、早く、専門的に解決できる方法と考えています。ご利用をお勧めします。


  3.  データ洪水が役員業務の困難性を加速している!
    管理組合事務には、次例のようなデータ洪水が押し寄せています。福管連では、この解決にはコンピューターによる管理以外に手はないと考え、平成24年後半からデーターバンク・サービスを開始します。

     設計図書(見取図、配置図、仕様書、平面図、立面図、断面図、矩計図、伏図、構造詳細図、構造計算書)、数量調書、測量図、建築確認通知書、消防関係書類、売買契約書等々。費用は、サービス内容により異なりますが、基本業務は無料です。ぜひご利用ください。


  4.  老朽化したマンションが増えています。しかし、現時点では建替えは困難です。マンションを少しでも長持ちさせる工夫が必要です。それには、建物を上手に改修して長寿命化を図るとともに、バリューアップして住み心地のよいマンションにすることも大切です。まず、国土交通省作成の「修繕積立金の目安」を参考に修繕積立金のチェックから始めましょう。


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