マンションのコミュニティ形成のあの手この手を語る
− 福管連(西部地区)マンション交流会報告 −

 二つの老い(建物の老い・居住者の老い)を抱えた昨今のマンション生活において、コミュニティの形成は不可欠なテーマです。「隣の人は何する人ぞ!」では何とも味気ない気がします。 少なくとも、「向こう三軒両隣」だけでもコミュニケーションが取れれば、今後のマンション生活が安心・安全・安住の場に変わると思われませんか。

 福管連(西部支部)では、平成20年3月23日(日)百道公民館で西部交流会を開きました。
 次のような内容により、予定時間(2時間半)では足りない程活発な意見交換が行われました。

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【テーマ】 『マンション管理運営のためのコミュニティ形成のあの手、この手』
(1)コミュニティの形成にはどのような方法があるのか。
  • 名前がわからないので苦労しているが、老人会を立ち上げようとしている。

  • コミュニティ形成の第一歩は、「挨拶」と「声の掛け合い」。

  • 子供の悪戯を善導しながら対話を深めコミュニケーションを図った。

  • 子供会を利用して、高齢者や体の不自由な方のゴミ出しなどを手伝ってもらっている。

  • エントランスロビーの椅子とテーブルを、少人数の談笑用として利用したい。

  • 自治会のイベントに出席する時に、マンション住民にも声をかけている。

  • 会議を開催したら簡単な飲み会(親睦会)を行うように心掛けている。(費用は個人負担)

  • まず小集団活動を実施して、その輪を拡げていく方法が効果的。

(2)コミュニティの形成が上手くいった事例。
  • 救急救命法の講習会を行なった時、広報チラシに「乳児・小児・大人の救急救命法を実施します」と具体的に記載したら、子供連れの若い奥さんの参加で盛り上がった。

  • 飲み会の案内をする時、会費をお酒を沢山飲む人、まあまあ飲む人、ソフトドリンクだけの人の三段階に分けたら、夫婦連れや女性が参加してくれて成功した。また、案内文もイラストを入れたり造形文字を使用して作成すると興味を持って見てくれる。

(3)コミュニティの形成が上手くいったことにより資産価値が上がった実例。
  • 京都市伏見区の「ファミール伏見(築35年・280戸)」は、一見普通の郊外マンションだが、ゴルフ、ソフトボール、ボーリング、カラオケ、旅行、懇談、写真、読書に絵手紙、防犯パトロール・・・と、多種多様の小集団活動が日常的に動いている。このことにより、分譲時780万円で売りに出された3LDK70平方メートルの住戸が、リフォーム済みで1300万円。近所の不動産屋には入居希望が次々と舞い込んできているそうです。(福管連主催セミナー 山岡淳一郎氏の講演から抜粋引用)

(4)コミュニケーションが良く取れて、上手く行った改修工事の実例紹介。
  • 都市型マンションにありがちな閉鎖的傾向の強い早良区の「アトリーチェ藤崎」では、住民の意見や希望を取り入れるためのアンケートを基に、「内窓(二重窓)取り付け工事」を管理組合が行う全戸一斉の計画修繕として実施した結果、結露防止・防音・防犯・断熱・紫外線防止の好住環境を得るとともに、コミュニティ作りの第一歩(基礎固め)を踏み出すことができ、二重の効果を得ることが出来た。

【まとめ】
  • 閉鎖的なマンション生活におけるコミュニティ形成の難しさを垣間見た。

  • 戸建住宅や地域自治会と、有機的な方法でのコミュニケーションの必要性を痛感した。

  • コミュニティ形成が上手くいかない時は、小集団活動から始めその輪を拡大すること。

  • コミュニケーションが良好になれば、困難な大規模改修工事もスムーズに成功する。

  • コミュニケーション活動をする際、開催案内にはイラストや造形文字を駆使すると効果大。

  • マンション生活において、コミュニティ形成は絶対に不可欠な要素であることを実感した。


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