窓に関する省エネ商品の効果
YKK AP(株)九州統括支店
<市場・行政動向>

 現在九州には集合住宅が約125万戸あり、そのうち築30年を越えているものが約30万戸あります。

 築30年を過ぎるとアルミ製の窓は経年による表面の劣化、気密材の劣化による障子のがたつき、開閉の不具合といった性能・機能・美観の低下がありますので改修時期を迎えていると言えます。

 このような状況下、行政は「作っては壊す」という今までの流れから、「いいものを作り、きちんと手入れして長く使う」社会へ移行するため都道府県ごとに住生活基本計画を策定し、住宅の質の向上という目標を掲げています。

 窓に関する住生活基本計画の目標の1つは*「省エネ化」です。この目標は居住者の快適性確保と京都議定書目標達成(冷暖房費削減によるCO2削減)のために設定されています。

 *全部又は一部の窓に複層ガラス(図1)又は二重サッシ(図2)を使用すること


▲図1

▲図2

<省エネ商品の効果>

 前述のように窓における「省エネ化」とは、全部又は一部の窓に二重サッシ又は複層ガラスを使用することです。これらを使用することでどのような効果があるのかをご紹介します。

○複層ガラスの効果

(1)断熱性能向上
 ガラスを2枚使用し、間に空気層(又は真空)を設けることで断熱性能が向上し快適な室内環境を実現します。

(2)防露性能向上
 窓周辺は外気に影響されやすく、外気温が下がると室内側の空気が冷やされて結露が起こりますが、複層ガラスにすることにより結露を低減します。

○二重サッシ(樹脂製内窓)の効果

 ここで言う二重サッシとは既存のサッシの室内側に 樹脂製の窓を取付けるものです(図2)。外窓と内窓の間にある空気層が効果をもたらします。

(1)冷暖房費のコストの節約
 外の冷たい空気が室内に伝わりにくくなるため灯油消費量が約3分の1になります。
 夏場は逆に暑い空気を室内に伝えにくいので冷房効率が向上します。


 ▲当社調べ

(2)防露性向上
 樹脂は熱を伝えにくいという性質、更に中間空気層の効果から結露の発生を大幅に低減しカビの発生を抑制します。

(3)遮音性向上
 日常生活で望ましい音の大きさは40〜50dB(デシベル)と言われています。交通量の多いところや新幹線・飛行機が通過するところでは70〜80dB、瞬間的には90dBに達するところもあります。
 樹脂窓は外部からの騒音や室内からの音漏れを大幅にカットします。


 ▲当社調べ

(4)防犯効果
 侵入者は侵入の手間が5分程かかると5割、 10分程かかると8割があきらめるというアンケートからもサッシが二重になる、つまりクレセントが2つ(ダブルクレセント)になるので犯行をあきらめさせる効果があります。

(5)短時間での取付けが可能
・スピード施工
 樹脂窓の取付け(縦枠取付け、上下枠取付け、窓吊込み・調整)は1セットあたり1時間程度です。

<おわりに>

 築年数が増すに連れ、窓に関する改善要望は多岐に渡ります。

例)・隙間風の吹き込みを抑えたい
  ・台風・大雨時の雨水の吹き込みを抑えたい
  ・錆びた玄関ドアを新しくしたい  等

 昨今、100年住宅あるいは200年住宅を作ろうという動きが活発化しています。居住者の快適性向上・マンション価値向上のため省エネ商品を含む改装商品に注目が集まっていると感じています。


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