あなたのマンション保険を
チェックしましょう!

株式会社 フォルテシモ
ファイナンシャルプランナー 世継 祐子

  1. マンション保険はなんのために加入するのでしょう

     マンションは、壁、天井及び床を境界として高密度に集積された住宅であり、多数の人々が日常生活を行っていることから、漏水、火災、ガス爆発など多様な災害・事故が発生するおそれがあり、いったん建物に損害が発生した場合には、原状回復に多額の費用を要します。

     このような事故等の対策として、マンションの「共用部分を守る保険」に加入する必要があります。

  2. 管理組合が契約する保険とは(備えるべき四つのリスク)

    1) 火災保険
       火災・落雷・爆発・風災などにより生じたマンション共用部分の損害を幅広く補償する保険として「マンション総合保険」があります。基本補償と特約の組合せで損害補償の範囲が決まります。補償の内容をよく理解して、管理組合のニーズに合わせて必要な補償に加入しましょう。
    2) 地震保険
       火災保険だけでは、地震や津波による倒壊・損害や地震による火災によって生じた損害、火災が地震によって延焼拡大したときに生じた損害は補償の対象となりません。地震・噴火・津波等により共用部分が損害を受けたときは地震保険で補償されます。
    3) 施設賠償責任保険
       施設賠償責任保険は、マンション共用部分の欠陥や管理上の不備や共用部分の維持、管理に伴う偶然な事故により、他人(居住者や第三者)の身体や財物に損害を与え、管理組合が法律上の損害賠償責任を負った場合に保険金が支払われます。
    4) 個人賠償責任保険
       洗濯機のホースが外れ、階下に漏水した結果、天井・壁・家財を汚損させてしまったり、ベランダから誤って植木鉢を落とし、通行人にケガをさせたなど、専有部分の使用管理や日常生活に起因する偶然な事故によって他人に損害を与え、法律上の損害賠償責任を負った場合に保険金が支払われます。

  3. マンション保険のチェックポイント

    1)  保険の種類で従来、住宅総合保険と団地保険等がありましたが、新しいタイプの保険として新マンション総合保険(各社名称は様々)があります。新しいマンション保険は補償の範囲が従来の保険に比べ非常に広く、保険料も割安になっています。
    2)  契約者が現在の理事長の名前になっていますか。名前が違っていますと、保険金の支払や手続きが遅れる場合があります。
    3)  構造(鉄筋コンクリートか鉄骨鉄筋コンクリート等)や、基礎部分を含むか含まないかを明確にしてください。保険料や補償の範囲も違ってきます。
    4)  どんな特約が付いているか、各保険会社によって特約の種類や内容が違います。判らないときは、代理店に問い合わせてください。
    5)  保険期間も大切なことです。特に理事長が交替したり、管理会社を変更したりして保険のことが忘れられ期間切れとなった例が多くあります。
    6)  再調達価額これはマンションが全部壊れた時にそっくりそのまま建替える金額ではありません。建物の中の共用部分をもう一回建てたらいくらになるか保険会社のデータで算出したものです。マンション全体からみて共用部分はどれ位の範囲かは各保険会社が考えますが、約5割から6割程度といわれています。皆様の保険ではどの位になっていますか。
    7)  補償の中身をキチンと理解してください。気をつけて欲しいのは「備えるべき4つのリスク」である、火災、施設賠償、個人賠償、地震のリスクがどのように補償されているかです。火災のみの補償や、水濡れ損害や個人賠償が抜け落ちていて、管理組合の皆様が望んでいる補償と、違う内容の保険に加入されているケースが非常に多く見受けられます。
    8)  補償の対象は何かキチンと理解してください。新しいマンション保険では、建物には付属していない設備も範囲に含まれています。今回の台風等で植栽が倒れた場合も補償の対象であり、保険金の請求ができます。
    9)  満期返戻金がある積立タイプの保険と掛け捨てタイプでは例えば免責額が違うなど補償内容が異なる場合があります。よく確認をしてください。
    10)  保険料の支払方法には、月払、年払、一括払などがあります。月払より年払、年払より一括払が保険料は割安になります。
    11)  保険金請求の時効は2年。保険金は請求して初めてもらえるものです。事故報告は、すみやかに行ってください。目安は事故の日から30日以内です。事故の写真だけは撮っておいてください。

  4. 一番大切なことは

     「請求もれ」をなくしてください。加入している保険で、保険金が支払われるのに、補償の対象となることを知らずに管理組合で費用を負担されているケースが非常に多くあります。

     保険はどこで加入しても同じではありません。保険金の「請求もれ」を防ぐには代理店選びが最も重要です。補償内容をしっかり説明できる、契約後の請求のフォローがしっかりしている代理店を選びましょう。


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